珪藻土バスマットのアスベスト混入の原因 不動在庫の規制前の古い建材を使用したため!
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2020年12月に大騒ぎとなったアスベスト含有珪藻土マットは、対象商品を購入された消費者に大きな不安を与えるとともに、珪藻土製品の風評被害をも引き起こす事態ににまでいたりました。
大手家具/リビング用品販売会社の謝罪会見の内容もしくはマスコミの報道が不適切であったためか、少なからずの消費者が「珪藻土=アスベスト」といった捉え方をしてしまったようです。
弊社製品のタラソパックにも珪藻土を配合しているため、いつもお使い頂いているエステサロンオーナー様や一般のお客様よりも、アスベストが含まれていないかとのご質問を頂戴しました。
そもそも珪藻土(ケイソウ土)とは、ガラスと同じ非結晶のケイ素の殻をもつ珪藻の死骸が化石化した土です。
珪藻は藻の一種であり、淡水性の種もあれば海水性の種もあります。
その抜け殻である珪藻土は多孔質であり、断熱性などに優れて非常に役立つ素材です。七輪などで古来より日本人に馴染みがあり、ビスケットや乾パンの原料として配合されていたこともあります。
弊社のタラソパックは、塗った後に固まって剥がすピールオフタイプで、「アルジネート印象材」を使用しています。
アルジネート印象材とは、身近な例では、歯医者さんで歯型を取る際に使用されます。しばらく放置するとプルンと固まって正確な歯形が出来上がる、あのスグレモノです。
フェイスパックに使用される場合は、お肌を若々しくさせるミネラルであるケイ素をお肌に供給するという、大きなメリットもあります。
もちろんアスベストを配合する必要もなければ、混入させる必要もありません。
珪藻土自体の安全性は高く、発がんなどの事故例も報告されていません。
「ご使用方法や注意書きに従って、アルガアイのタラソパックを安心してお使い下さい。」と、お客様にはお伝えをさせて頂きました。
そもそも「アスベスト混入」という言葉自体が、非常に不適切なのです。
「混入」という言葉を使用すれば、珪藻土にはもともとアスベストが含まれている、または混入しやすいものだと、珪藻土を知らない方に大きな誤解を与えます。
アスベストを意図的に配合した可能性が高いわけですから、「アスベスト配合」とすべきでしょう。
セメント板などの建材はそれ自体は脆くて弱い為、前世紀では強化繊維としてアスベストが配合されていました。
土壁でいうなら、壁土と藁(わら)の関係です。
今回の珪藻土バスマットも、強化剤としてアスベストを配合したと考えるのが妥当でしょう。
珪藻土バスマットや珪藻土コースターは、珪藻土ボードを切り出して製造されます。
悪質もしくは低レベルな中国のボードメーカーの商品を、中国の珪藻土バスマットメーカーが仕入れたのではという可能性は否定できません。
しかしそれ以上に可能性が大きいことがあります。
それは売れ残りの建材を安く仕入れて、バスマット等に加工したのではということです。
この事件に先立ち2020年11月には、大阪府貝塚市の木工会社のアスベスト含有バスマットやコースターの事件がありました。
なんと、2000年頃に日本の建材メーカー(元東証一部上場企業で既に倒産済み)が製造した、売れ残りの建材が原材料だったのです。
我々消費者が知らない以上に、国内では古い建材が余っている可能性があります。
珪藻土ボードは通常は安全性が高い建材ですが、製造が古い物にはアスベストが配合されている可能性は否定できないでしょう。
このことから、純国産の珪藻土マットであれば安全というわけではありません。
もし安全性の高い珪藻土バスマットを入手されたいのでしたら、「いつごろ製造の珪藻土ボードから切り出したものか?」といった質問が、もっとも適しているかもしれません。
この記事がご参考となれば幸甚です。