行き過ぎた「不謹慎狩り」をする人の正体は?
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(前回の記事よりの続き)
私が知る限りでは、このような全国的規模の「不謹慎狩り」は、戦前・戦中(第二次世界大戦)以来のことでしょう。
反戦を訴えるだけで憲兵に捕まり、投獄され虐殺された暗黒の時代です。
公共の場で少しでも政府の意に反する行動や言動をすれば、「非国民」「売国奴」「国賊」といった、ヒステリックな非難の言葉を浴びせられました。
だからみんな恐くて、思ったことは何も言えないわけです。
これらの言葉はいわば人を不幸に導く殺し文句であり、現代の日本では決して使うべきではないでしょう。
その言葉は今「不謹慎」と置き換わり、当たり前のように日本全土で溢れています。
第二次世界大戦直後の連合国による占領統治時期を除いて、明治・大正の御代以来の日本では、強いリーダーシップを伴った政府はほとんど存在しません。
良い言い方をすれば「国民の声をよく反映する。」ということですが、国民の世論に反しない迎合主義ともいえます。
下世話な言い方をすれば、「人気取り」ということです。
だから国民がパニックになって危うい世論が生成されると、政府の方針も危うくなります。
●神風が吹くので日本は負けない!!
一人ひとりの国民が作り出した戦意高揚に逆らうことができず、時の為政者は対米戦争という間違った決断してしまったわけです。
日中国交正常化時に中国は、もちろん日本の国力を借りて経済発展したいといった下心はあったとは思うが、「日本国民も為政者の犠牲」との旨の寛大な姿勢をとったことに、当時の日本人は大いに感謝しました。
(このようなことを書けば「中国びいき」かと感情的な反論をかいそうだが、是々非々で書いているだけ。今の中国の非民主的な政策やデタラメさを、擁護しているわけではない。)
そのこともあり我々日本人は同様の過ちを、ぜったいに繰り返してはならないと思います。
だから一人ひとりが政府の方針を鵜呑みにせず、チェック機能を働かせて監視しなければならないと思います。
政府方針に逆らえという意味でなはありません。
その意味で、一見政府の方針と違う考え方を「不謹慎!」とヒステリックに非難する前に、違った考えを理解しようとする努力が必要ではないでしょうか。
未知のウィルスを目の当たりにして、どの政策が正しくてどれが間違っているなどと、判断することは非常に困難です。
感染拡大を防いで死亡者数を抑えるために、単に不要不急の外出を国民に求めるだけではなく、ロックダウン(都市封鎖)すべきという意見があります。
いっぽう少数派ではあるが、緊急事態宣言を発令したり徹底した自粛を国民に要請すると大恐慌を招き、桁違いの死者数が懸念されるという考え方も存在します。
倒産に追い込まれたことによる経営者の自殺、収入を得れずに悲観しての自殺、また満足な食事をすることができずに栄養失調に陥るだけでなく餓死することなど・・・。
少ない例ではあるが悲しいことに、日本には餓死が存在します。
そしてもうひとつは自粛ムードによるストレスです。
今年2月26日の第14回新型コロナウイルス感染症対策本部で、安倍総理は2週間だけの自粛を国民に要請しました。
しかし自粛期間は延長され、先行きがまったく見えません。
期限が設定された我慢であれば我慢(自粛)はできるが、出口がわからない我慢は困難であり、多くのストレスを与えます。
結局今回のいきすぎた「不謹慎狩り」は、ストレス発散として爆発したのではないでしょうか。(続きの記事へ)