新型コロナ感染者数/死者数 岩手県・青森県・島根県・鳥取県が少ないのは海藻摂取量の多さに起因?
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この記事は、最下部に表示されている文責者である弊社公式サイト内「新型コロナウィルス・新型肺炎対策のまとめ 第2部」のうちの、一部の分割記事となります。
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(前回の記事よりの続き)
後先が少々逆になってしまったが、過去の記事では海藻を食する何らかの食文化のある国では、人口に対する新型コロナウイルス関連死者数が少ないことを述べ、「昆布1~2グラム毎日摂取」を提言しました。
感染者を考慮しなかったのは、検査体制如何でいくらでも変動する可能性を、否定できないためです。
概して人口に対する韓国のコロナ関連死者数は欧米諸国よりも2桁も少なく、さらに日本は3桁も少ないのです。(2020年3月末現在)
この記事では日本の都道府県別で、海藻摂取状況とコロナ感染者数と死者数を、比べてみたいと思います。
まずヨウ素をもっとも含有するコンブの消費状況ですが、総務省の2012年~2016年の調査によれば、岩手県がもっとも多いのです。
そして4月18日時点での岩手県での新型肺炎による死者数はゼロ、感染者もゼロです。
この結果は「新型コロナウィルス対策として海藻摂取は有効」とする私の仮説を、おおいに後押ししています。
2位の青森県での感染者数も、やはり微少です。
3位の富山県ですが、例外的に他の都道府県並みと患者数は多いようです。これについては次回の記事にて述べたいと思います。
いっぽうコンブ摂取量の少ない鳥取県での感染者数は、例外的に少ないのです。
じつは鳥取県と島根県は日本一を争うほど、ワカメの摂取量が多いという特徴があります。
もう何年も前のことだが、JR鳥取駅構内で珍しいタイプのワカメが販売されいて、購入したことがあります。
他府県ではまず販売されていない「板わかめ」です。
鳥取県や島根県では、良質なワカメが採取されている。板ワカメの製法はいたって簡単で、水で洗って干すだけ。
いわゆる「素干しワカメ」の一種といえます。
そのため通常販売されているカットワカメ(湯通し塩蔵ワカメを乾燥させたもの)に比べて栄養が損なわれておらず、アルギン酸やフコイダンなどの水溶性食物繊維(ネバネバ成分)や、ヨウ素(ヨード)を含むミネラルの含有量も高くなります。
こういった良質なワカメが他府県のスーパーマーケット等小売店で販売されていないことから、鳥取県や島根県で地産地消されている可能性が高いでしょう。
なお函館の朝市などで販売されている素干しワカメは、漁師さんが天気を見計らいながら発酵させながら干したものです。
やや濃厚な味わいが特徴です。
ご参考まで。
北海道についても、述べておきたいと思います。
北海道はコンブ生産量が最も多いのにもかかわらず、消費量はずっと最下位レベルです。
江戸時代にかつての蝦夷地であった日本人の北海道への入植(アイヌ側に立てば侵略)が盛んとなり、アイヌの産物が前船(北国廻船)で北陸三県などへと売買されるようになりました。
これは推測ではありますが、その少ない消費量の大部分は、アイヌの方々によるものだと考えられます。
アイヌ料理にはコンブを多量に使用するものがあり、過去にヨウ素過剰摂取が問題となっていたことがあります。
おまけに北海道民の方々は、ワカメもノリもあまり食しません。
これらのことがコロナ患者数や死者数の多さに、つながっている可能性があります。
ちなみに私が住んでいる兵庫県は、北海道と同様に海藻摂取量が少なく、残念なことにコロナ感染者数や死者数が多いようです。(北陸三県の感染者数増に関する次の記事)