ブログカテゴリ1(GKⅡ配合コスメ常用の危険性)
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(前回の記事)
ニキビケア用の薬用化粧水には、グリチルリチン酸ジカリウム(薬用化粧水では「グリチルリチン酸二カリウム」と表示)がよく配合されています。
同化粧品成分の配合目的は抗炎症作用によって、すでにできたニキビを大きくしないということです。
しかしニキビ対策用の薬用化粧水の宣伝などでは、グリチルリチン酸ジカリウムのその他の効果として抗菌効果/静菌効果、殺菌効果までも主張される場合があるようです。
確かにグリチルリチン酸ジカリウムを含有する甘草には、古くから抗菌作用があることが知られています。
しかしその抗菌効果はとても穏やかなもので、それなりの濃度でなければ効果を発揮しません。
しかし高濃度にするにしても、化粧品や薬用化粧品にはグリチルリチン酸ジカリウムの上限配合量の制限があるため、少々無理があるようです。
そういうわけで、ニキビ対策の薬用化粧水には、サリチル酸などの強力な殺菌剤も、同時に配合されているわけです。
この抗炎症剤としてのグリチルリチン酸ジカリウムと、サリチル酸などの殺菌剤が配合された薬用化粧水で、もちろんニキビが改善される場合もあるでしょう。
しかしニキビがひどく悪化する場合もあるようで、これが今回のテーマです。
ニキビ治療薬としての医薬品は別として、ニキビ対策の薬用化粧水等の一般的な効能効果は、次のとおりです。
①ニキビの炎症を鎮める(ニキビの縮小化)
②アクネ菌/ニキビ菌の殺菌
①はグリチルリチン酸ジカリウム、②はサリチル酸などが役割を果たすこととなります。
しかしここには宣伝文句には書かれていない、大きな落とし穴が隠れています。
それは、グリチルリチン酸ジカリウムのステロイド様作用による副作用です。
グリチルリチン酸ジカリウムは、その免疫抑制作用で、免疫活動である炎症を鎮めようと働きます。
しかし、菌に対する抵抗力も免疫活動であるため、アクネ菌/ニキビ菌に対す皮膚の抵抗力をも低下させてしまう危険性があります。
これは皮膚などの局所的なことではなく全身的なことですが、ストレスなどにより身体が抵抗力を失うと、体表や体内に潜んでいる常在菌が日和見菌を巻き込んで、一気に体に攻撃をしかけてくることがあります。
日和見菌とは、身体が健康状態であれば、無害または有益な雑菌を指します。
いったん日和見菌が暴れ出すとその威力はすさまじいもので、抗生物質を投与してもなかなかおさまりません。
また抗生物質によって、ますます体の抵抗力が弱まり、肝臓等臓器にダメージを与える危険性もあります。
結局は身体の抵抗力を高めるのが、治癒の一番の近道というわけです。
お話をふたたびニキビに戻しますが、グリチルリチン酸ジカリウムとサリチル酸などの殺菌剤を有効成分とするニキビ対策の薬用化粧水で治癒しそうであれば、それはそれで問題のないことでしょう。
しかし皮膚上の雑菌が反乱を起こしたようにニキビが悪化したのであれば、そのままその薬用化粧水を長期使用/常用することは、おおいに疑問です。
化粧品販売者によっては、悪化を「好転反応」だと主張しる場合もあるようですが、その言葉を信じてもっと悪化する場合もあるので、注意が必要です。
信頼のおける医療機関にて、早めに受診されることをおすすめ致します。
なお、皮脂の過剰分泌を伴うなどの中高生のニキビでお悩みの場合は、公式サイト内の中高生のニキビの原因と対策に関する別の記事をご覧下さい。
意外なほど簡単に、劇的に改善する場合もあります。
ご参考まで。
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