プロパンジオールはトウモロコシの糖を発酵した天然成分で人気の化粧品成分?
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(前回の記事の続き)
また「プロパンジオールはトウモロコシのデンプン(糖)を発酵させて得られる天然の化粧品原料」といった、宣伝文句などを見かけます。
天然由来ではないことは前回の記事で書きましたが、ここで大きな問題は「発酵」というフレーズです。
発酵は本来は醤油やお酒を醸造・熟成に役立つ麹菌やパン生地を熟成させるイースト菌による作用を指し、大腸菌による作用は含まれていません。
ましてや遺伝子組み換え大腸菌となれば、もはや論外としか言いようがないでしょう。
遺伝子組み換え大腸菌による作用は「発酵」ではなく、正しくは「変性」です。
通常遺伝子組み換え大腸菌による変性は、英語では“denaturation”という単語が使用され、発酵を意味する“fermentation”という単語は使用されません。
人類の長い歴史の中で「発酵」で得られた物質は、一定の安全性は確保されています。
しかし「変性」で得られた物質には、そこまでの信頼性はありません。
とくに「変性」で目的の物質以外に作り出された副産物(未知の毒素)には、相当な注意が必要とされています。
この「発酵」と「変性」をきっちり区別しておかないと、安全性の高い伝統的な発酵食品にあらぬ疑いまで生じかねません。
「プロパンジオールは遺伝子組み換え大腸菌性による変性で得られた非天然成分」と、正直に消費者に認識させるべきでしょう。
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