グリチルリチン酸ジカリウムのステロイド様作用はステロイドよりも強力?
カテゴリ1(偽美白効果の副作用の危険性)
この記事は、最下部に表示されている文責者である弊社公式サイト内「グリチルリチン酸2K 平成のまとめ」第5章のうちの、一部の記事の縮小版となります。
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甘草由来の薬効成分であるグリチルリチン酸ジカリウム( グリチルリチン酸2K / GKⅡ )のステロイド様作用は、ステロイド剤とは比べ物にならない程軽微であると、インターネット上でよく書かれています。
たしかに質量あたりであればそう言えるかもしれませんが、実際の使用においては、むしろステロイド剤よりもグリチルリチン酸ジカリウム配合薬用化粧水のほうが、強いステロイド様作用を発揮する場合もあり得ます。
アトピー性皮膚炎の改善/ケアに使用されるグリチルリチン酸ジカリウム配合薬用化粧水によるリバウンドが、ステロイド剤よりも強く出ることもあることが、その適例でしょう。
このグリチルリチン酸ジカリウムの配合目的は主として2つ。
1つ目は敏感肌対策で、他に配合されている化粧品成分が皮膚に刺激を与えた場合に、炎症やアレルギー反応を抑え込むためです。
しかしこれは逆からいえば、皮膚の免疫力を損なうことであり、また経皮感作を促す危険性となります。
2つ目の配合目的は、肌を白くみせることです。しかしこれは本来の美白ではなく、血行を阻害して病的に白くみせる、「偽美白効果」です。
当然ながら確実に、汚肌へと導かれます。
そもそも漢方における甘草とは、内服・外用を問わず長期連用はタブーです。
その先人の教えをないがしろにするから、グリチルリチン酸ジカリウムが配合された医薬部外品によって、加水分解コムギアレルギー事件やロドデノール白斑事件が発生したわけです。
そして同化粧品成分の副作用として今ひとつ危惧すべきことは、肌細胞を糖尿病患者さんと同じ状態にするということです。
グリチルリチン酸ジカリウムによって増産された糖が、皮膚組織内で行き場を失い、肌組織と結びつきます。
それなりのタルミやシワの増大は、避けることはできないでしょう。
そういうわけで弊社では、タラソテラピー海藻パック(タラソ)パック)等のフェイスパックには、グリチルリチン酸ジカリウムを配合しておりません。
また手作り化粧水の材料も販売しておりますが、グリチルリチン酸ジカリウムを配合しないことを、強くおすすめしております。
この化粧品成分に関する記事が、読者様の良きご参考となれば幸いです。